改めて告知させていただきますが、きたる10/30に、中央区佃(有楽町線、大江戸線月島駅下車)の相生の里で開催される『東京野球ブックフェア』に楓出版も出店いたします。
実は何をするかあんまり考えていなかったのですが、それじゃ来ていただいた人に申し訳ないと思いまして、来場者の記憶に残る何か出来ないだろうかと、楓出版は三日三晩考えました。で考えた結果なんですが、ご来場者様にうまい棒の無料配布というものを企画いたしました。なんでうまい棒なんだというつっこみは、まああれです。バットとうまい棒を掛けたと思っていただければ、って無理矢理ですけど、楓出版のブースまで来ていただければ、全員にうまい棒を無料進呈いたしますので、ご来場の際には、楓出版ブースまでお立ち寄りください。あ、数に限りがありますので、予想外に多くの来場者が来られた場合には、お渡しできない場合もございますので、あらかじめご容赦ください。楓出版は『神様がくれた背番号』を出展しますのでよろしくお願いします。月島でもんじゃを食べた後にお立ち寄りいただいても、ブックフェアにお立ち寄りいただいた後に、もんじゃを食べてもどちらでも楽しめる一日になると思いますよ。な~んて。
で、ここからちょっと独り言です。
そういえば東京野球ブックフェアが日本初の野球本のイベントということでちょっと思ったんですが、プロ野球関連一つとっても魅力あるコンテンツなんですよね。野球は日本を代表するスポーツってことで、子供の頃から、リトルリーグ、部活動で携わる人も少なくないですし、新聞、週刊誌で取り上げられることも多く、テレビ中継も盛んです。ファンブログも多数有ります。テーマだって、ペナントレース、CS、日本シリーズ、オールスター、監督の采配、技術理論もあれば、ドラフト、トレードなどファンが一喜一憂するイベントは目白押しで、興味がつきることはありません。子供からお年寄り楽しめるスポーツは野球と相撲ぐらいでして(やっぱりサッカーは若者のスポーツという印象)、何よりフィールドで活躍する選手達がなにより格好いいわけで。
でプロ野球を楽しむのならばスタジアムで観戦、またはテレビ観戦が通例ですが、たとえば、野球をテーマに幅広く扱ったイベントがあってもいいんじゃないかなと思っておりアス。
漫画や同人誌などのイベントが東京ビッグサイトとか幕張メッセで頻繁に行われていますけど、あんな感じで、野球というものを一つのコンテンツとしてとらえて、野球コンテンツを一同に集めて開催する。プロ野球選手、また元プロ野球選手が参加して会場を盛り上げる。同人誌のように当日のみ版権フリー(規定料金を払えば免除される仕組みを作って)、フィギュアや、同人誌を販売できるようにする。関係者しか持っていないような野球データの一般販売が出来るようにする。あるいは、ファンが多い野球ファンブロガーなど個人も出展、参加できる枠をつくって、冊子を販売したり、あるいは野球チームを作ってファン対抗のミニゲームをしたりと、いろいろな楽しみ方があるんじゃないかなと思いました。
言うなれば野球の祭典、野球のテーマパークみたいな感じ。
この大きなイベントを開催するメリットは、ストーブリーグの期間も野球で盛り上げることが出来るという点です。いまの同人誌業界をみれば分かるとおり、一つのイベントで結構なお金が動くことが判明しますからメディアミックスを含めて考えていけば、新たな収益モデルを球団やプロ野球関係者を手にすることが出来ます。いままで観戦料、グッズ販売、テレビ放映権が主な収益だったのが、スポーツ品メーカー、テレビ局、出版社(漫画、スポーツ紙)、またゲームメーカーなど様々な物販が可能になりますから、その手数料だけでも大きなものになる。でまあ12球団の地元のスタジアムをまわったり、それ以外の地方都市を巡業することも出来るようになれば、地方にお金を落とすことも出来る。
それから、引退選手の第二の人生をどうやって成り立たせるかっていう問題がプロ野球業界(もといプロスポーツ業界全般)にはありましてこちらを解消することができるんじゃないかなと。音楽や漫画、書籍はコンテンツとしてきちんと保護されていて、リリース後も、著作権者は収益を得ることが可能なわけですが、プロスポーツ選手のほとんどは、現役を終了すると、それでおしまい、とたんに収益を得ることが出来なくなる。一つのコンテンツとして扱い、積極的にメディアミックス等の展開を進めていくことで、あらたな収益を確保することが出来、引退後の不安を解消できるようになるんじゃないかなと。でまあ、この野球のテーマパークは一般参加者が楽しむための側面はありますが、そういう商談の場としても大きく機能すると思うんです。何か新しいことをやってみよう、と企業同士、企業と選手が手を組むことがあれば面白いですよね。それから引退した選手のリクルートの場にもなるんじゃないかなとも思っています。スポーツとしての競争力を失った選手でも、コンテンツとしての魅力は残っている場合が多い。きっと来場者の多くはコアな野球ファンばかりになるはずですから、引退選手がもう一度脚光を浴びるに違いないわけで。もちろん指導者の道に進む人も多いんでしょうが、その枠も限りあるようですし。ただのスポーツ・競技の側面で終わらせるのではなく、コンテンツ、エンターテインメントとして積極的に扱い、野球で生計を立てる人を増やしていくことが出来ればいいのかな~と。
とまあ、そんな妄想でした。この東京野球ブックフェアがそのハシリになるかどうかは、第一回の成功いかんということになるのでしょうか。だとしたら楓出版は責任重大です。って考えすぎですね(笑)。ともあれ、30日、楓出版は誠心誠意を込めて第一回のイベントを盛り上げてまいりたいと思いますのでよろしくお願いします。